★おうち時間も筋膜ケアで痛くならない体を保ちましょう。

新型コロナの影響で仕事がお休みがちになったり、出掛けることが少なくなり、おうち時間が増えた方も多いようです。

ケーズリリースのお客様の中にも、家でテレビを観たり、手芸や読書がお好きな方がいらっしゃいます。

そういった方々が、以前はだいぶ痛みがなくなって調子がよかったのに、最近また痛みが出てきてしまった・・・と言ってご連絡下さいました。

「予約の電話の後、少し腰回しなどの体操をしていたら、お電話した時より痛くなくなりました。やはり動かした方がよいのでしょうか?」

と、いらっしゃった時には少し元気になっていたご様子でした。

コロナの影響で仕事の出勤日数が少なくなっていて、ついつい家の中で座っている時間が長くなってしまっているようです。

そのせいで、以前は股関節まわりの痛みだけだったのに、左の肩甲骨の下あたりから背中、腰にかけてつながったような痛みがあったということです。

やはり長時間同じ姿勢でいて動かないのはよくありません。運動するとまではいかなくても、毎日、体をこまめに動かしておくこと、そして身体に負担をかける姿勢の癖をその都度あらためておくことが重要です。

しかし、これらは簡単なようで皆さんがなかなかできません。人の習慣を変えるというのは難しいことですね。

ですが、これこそが一番重要です。筋膜リリースの施術を週一回受けても、あとの6日間に今までと同じ体の使い方をしていてはせっかく筋膜が緩んでもまた疲労して固まってしまいます。

例えば、家事や作業などで前かがみの姿勢が長く続いてしまったら、逆に両腕を大きく上げて胸やお腹、ソケイ部などを軽く伸ばす動作をして、筋膜を固まらせないようにしましょう。(この時に力を入れすぎたり、勢いをつけて反りすぎないように。)

無理な姿勢のまま固まって、疲労が溜まった筋膜はその日のうちに入浴後などにリリースしておくとよいでしょう。

本来であれば、自分でセルフ筋膜リリースができるのが一番良いのですが、まずは日常において姿勢の悪い癖を意識的に改め、筋膜を固めないように軽い体操などで毎日全身を動かすことが大切です。

ぎっくり腰のように強い痛みがあって体操どころではないという方は無理に動かさないようにしてください。痛みが強くて動かせない場合、まずは筋膜を緩ませて大きな痛みを軽減させ、動かせるようにすることから始めます。

ともかく血流が重要です。動かないと筋膜が固くなって血流が滞り、痛みがでてきてしまいます。そうならないように正しく動かして全身の血流を促すことで痛くならない体づくりを目指しましょう。

★首のハリが強くてツラい。

50代の女性の症例をご紹介します。

首や肩、背中のハリが強くダルさが出てきて辛い。整形外科では骨に異状はないがストレートネックであるといわれる。

普段はパソコンによる事務仕事が主なので、その姿勢の癖せいかもしれないとのご本人のお話でした。

首筋、首の前側と肩甲骨まわり、鎖骨の下の胸筋にも張りがあり、肩が前に向いている巻き肩になっていました。

固い筋膜をリリースし、ご本人にもひとつひとつ硬さやツッパリ感を確認してもらい、固いと感じる箇所の筋膜を緩めていったところ、全体的にもとても楽になったとのことでした。

普段の生活においての姿勢を意識して気を付けてもらうことと、簡単な筋膜リリースエクササイズをアドバイスさせていただきました。

一回でおおかたの痛みがなくなってしまう方もいらっしゃいますが、慢性的に固くなっていた期間が長いと一度の施術での回復は難しいです。

筋膜自体が健康な状態になり、痛みが再び出ない状態に近づけるには、何回か施術を受けていただく方がよいでしょう。

あとは、首や肩が固まりやすい人は普段から緊張が抜けない傾向があります。一日に数回、意識して深めの呼吸をする時間をとり、リラックスする練習をいしていただくこともおススメします。

★筋膜(ファシア)の痛みの原因

最近、健康番組などで「ファシア」を取り上げているのをよく見かけるようになりました。

ファシアというのは、私たちの全身の臓器や血管、神経・筋肉・骨などを覆っている結合組織であると説明されています。

その中で、筋肉を覆っているものが筋膜ということになりますが、この筋膜の痛みの原因についてのお話の部分を取り上げてみたいと思います。

先日、私が観た番組の中では、

筋肉痛の炎症がみられる部分のほとんどがファシアにあった。ファシアの中に痛みを感じるセンサーがある。」

・・・と解説されていました。つまり、筋肉の痛みや肩などのコリなどは、筋繊維が壊れているとか、筋肉が切れているというようなことではなく、筋肉を覆う膜であるファシア(筋膜)の炎症やそれに伴う痛みであると考えられるとのことでした。

ファシアや筋膜については、まだまだ解明されていないことが多く、研究段階にあるようですが、例えばケーズリリースで多く行っている股関節周辺の痛みを訴える方への施術では、ご本人が痛みを訴える箇所、そしてその周りで固くなっていると感じられる箇所を筋膜リリース(指先などで適度な圧を加えるなどして緩める)すると、痛みが緩和し、施術後は動きがとても楽になったという方が多いです。

そのような症例からも、筋膜にアプローチすることが肩コリなどのほか、慢性的な股関節まわりや膝の痛みなどに対しても効果あるといえます。

なぜ筋膜を緩めると痛みが緩和されるのかということが分かってきて、その痛みの原因が骨の変形などだけではないと分かれば、筋膜ケアで対応できる痛みの症例が多いということも皆さんにお伝えできると思います。

“原因は筋膜にあり。”

是非、筋膜リリースを試してみていただきたいと思います。

※参考の 番組はNHK あさイチ , NHK 美と若さの新常識 でした。

★筋膜を緩ませて体を良く動かすことが痛み軽減の基本です

肩や肩甲骨まわり、背中などに辛い痛みがあってケーズリリースで施術を受けた方々の中には、一回の施術でだいぶ痛みが軽減された方もおられます。

そもそもの痛みの原因が、日ごろ体を動かすことがほとんどなく、パソコン仕事や介護職、赤ちゃんを抱っこすることなど、仕事や家事・育児で心身ともに疲労している状況が続き、それが長い間積み重なってしまっているということです。

その方々には、筋膜リリースで筋膜を緩め、気持ちもリラックスしていただいた後は、お家で毎日15分でも全身を動かす体操をしていただくことです。

体操は寝たままできるものや、立ち姿勢でその場でできるものなど、本当に簡単な動きですが、これをするのとしないのでは大違いなのです。

施術の後、いくつかの体操をお家にもっていっていただいて一か月後にお尋ねすると、「本当に体が楽になりました。やはり動かすと体が楽になりますね!」と仰います。

安静にしていることも休息という意味では必要ですが、慢性化した筋膜の硬さによる身体の辛さの軽減には、動かさないという選択肢はありません。

痛くて動くのが辛いという方は、筋膜リリースで徐々に筋膜を緩ませて、痛みを軽減させながら少しづつ動かせるようにしていきます。

身体を良く正しく使うことで、同じような痛みを繰り返さないしなやかな身体作りを続けていきましょう。

ケーズリリース HP