★股関節まわりは、ツラい痛みになる前に筋膜リリースでケアしましょう。

月に一度のペースで施術を受けておられる70代の女性です。

坐骨神経痛と診断されて整形外科にも通ってらっしゃいます。

筋膜リリースを受けるようになって以前よりだいぶ調子が良いとのこと。

まずご本人が痛みを訴える腰や臀筋を筋リリースします。

触られた感覚が楽になったとのことで動いて確かめてもらうと大丈夫・・・と仰るのですが、

他にも筋膜の硬いところを触って、痛みや違和感を感じないか尋ねてみると、

太腿の前側、鼠径部、腸腰筋なども硬くなっていて「ちょっと痛い」とのことで、リリースしたところ痛みが消えて軽くなり、動作がしやすくなりました。

そもそも身体に痛みがあると、日ごろ決まった動作しかしないので、身体の硬くなっている箇所をご自身で認識できなくなっています。

それに気づくにはやはり普段から軽い動作でも体を動かすことが必要です。

そしてさらに筋膜リリースの施術を受けていただくことで、ご自身の筋膜の硬い部分に気づいたり、緩んだのを感じとることができるでしょう。

特に、股関節まわり、臀筋や太腿など、疲労が溜まっています。

ツラい痛みを感じる前に筋膜リリースでケアしましょう。

★私の毎朝のセルフ筋膜ケア

私が毎朝目が覚めてからやっていることを書いてみますと、

まず起きてすぐに朝の活動に入らずに、床の上で仰向けに寝て膝を立て、立てた両膝を一緒に左右にゴロンゴロンと倒してみます。すると、腰やお尻、鼠径部のあたりがつっぱって痛みが走るので、横向きになって臀筋などをリリースすると緩んできて痛みがなくなります。

仰向けになって再度動かしてみて、更にハリ感がないか確かめます。これを違和感が亡くなるまで繰り返します。他にも大腿の裏や足首など、寝たままいろいろと動作してみて、違和感が出るところがないか確かめてみます。あればリリースで緩めます。

リリースは軽く指で抑える感じで、緩むまでにそんなに時間はかかりません。

臀筋が緩んだら、再び仰向けになって、今度は胸の前で片膝を抱えてみます。鼠径部や、大腿の付け根に硬さや痛みが出ますので、これもリリースで緩ませて、曲げた時の違和感や痛みを取り除きます。楽になったら起き上がって活動し始めます。

他にも首や肩、肩甲骨まわりなどの上半身もリリースと動かすことを交互に行い、違和感が取れるまで繰り返します。

全部やっても15分くらいです。これを寝る前にもやると、朝、身体の痛みが少ないので、就寝前にもできると筋膜が緩んで快眠につながると思います。

身体に痛みがある人や硬い人は、睡眠中の寝返りが少なくなってしまい、起きた時に痛みやこわばりが出て辛いという方が多いです。

寝起きや夜に残っている筋膜の拘縮や疲労をそのままにしてしまうと、それが毎日蓄積して、やがてもっとツラい痛みが出てなかなか取れなくなってしまうということが起こります。

痛みや不調を取り除くには、日々の小さな筋膜ケアの積み重ねが大切。習慣にすることが大切です。

また、毎日こうしてご自分の身体と向き合っている方は、施術にいらしたときにもご自分の不調のある個所をわかっていて伝えてくださるので、施術者との共同作業がしやすいのです。施術を受けていただくときも「リラックスして集中」が効果的です。

筋膜リリースは筋膜が緩むきっかけを与え、筋膜が自ら緩んでいくのを促す施術です。施術で筋膜が緩んだら、それを再び固まらせないように日々ケアしていくのはお客様ご自身です。

そのために、毎日ご自身の身体に意識を向けて対話し、変化を感じ取り、リリースして少しづつ動かすということを生活に取り入れていただきたいと思います😉

★座っているとお尻の筋肉がズキズキ痛む。

椅子に長く座っているとお尻の筋肉(梨状筋など)がズキズキ痛むという症状。

最初にケーズリリースに来ていただいたときは、ベッドに横になる姿勢で上になった足の大転子から坐骨にかけてが痛み出し、長く同じ姿勢をとれませんでした。

最近では、横になって寝ても大転子周りのつれるような痛みが出ない、車の運転でもお尻に痛みが出ない、椅子に座っているのも以前より楽になった、しゃがめるようになった。

...など、だいぶ回復されました。

お尻の筋肉は努めて動かさない方も多く、座っていることが長いと筋膜が固くなり、血流も滞って痛みが出やすいです。

坐骨神経痛などと診断されることも多く、足の方までズキズキ痛むこともあります。

ケーズリリースにいらっしゃる方々のほとんどが臀筋や梨状筋などのお尻の筋膜が固くなり、大転子や坐骨のまわり、仙骨周りにも痛みを訴えます。

これらの筋膜をリリースして緩めることで、すぐに痛みが解消される方もいらっしゃいます。

また、長く痛みを抱えていた場合にも、リリースを続けることで筋膜の質を変えていき、根本から解決することが必要ですが、先ずは痛みを取り去るということにおいても筋膜リリースで緩めてあげることが有効です。

あとは、セルフリリースに加えてお尻の筋肉をストレッチしながら動かす体操を続けていきましょう。

★気づかなかった坐骨まわりの痛み。

70代女性の症例です。

大腿の裏側の痛みと、左の脛(すね)から足首へのしびれるような痛みがある。

うつ伏せになって大腿の裏側に手を当ててみるとハリが感じられました。

筋膜リリースで緩めていくと楽になったがまだ少しハリ感が残る様子。

二回目の施術にいらした時には、前回の施術の後からだいぶハリが取れているとのこと。

再び大腿裏の筋膜を緩めたところ、三回目には大腿裏の痛みはほとんどなくなりました。

なるべく日常生活での足裏の重心のかけ方に注意して、歩き方もアドバイスしましたが、ご本人が気を付けて実行してきたことも効果を上げたようです。

しかし、まだ脛(すね)の違和感が残っていました。

お尻の方の筋膜から触診していくと、仙骨の下の方、坐骨のまわりあたりに、ご本人も今まで気づかなかった痛みを感じるとのことで、そのあたりを緩めてみました。

すると大転子のまわりにも違和感があることに気づき、お尻全体を緩めてから立ってもらうと、足の運びが軽くなったようでした。

足の使い方が変わった感じで、下肢の運びも軽くなったとのこと。

もう少し施術を続けてもらい、脛の違和感がなくなるようにリリースを進めていきたいと思います。

★坐骨神経痛と言われた症例②

やはり医療機関で坐骨神経痛だろうといわれた50代の女性の症例です。

職場での立ちっぱなしの作業が多く、夕方になると右側の腰からお尻、太腿の外側への痛みが増してツラい。

また、寝起きや長く座っていた後の立ち上がりが痛い。

ケーズリリースにはご紹介で来院されました。

施術中も横向きでしばらく寝ていると痛みが出るので、クッションを足の間に挟んだり、時々足の置き場をかえるなどしながら施術を受けていただいています。

右側のお尻や太腿の裏側などのハリを丁寧にリリースしたところ、二週間に一度、三回目の来院では痛みがだいぶ軽減しています。

厚着が嫌いで、下半身が冷えも血流不足につながってしまっていたようです。

筋膜リリースによって血流の悪さを改善し、少し動かしながら施術することで筋膜が緩んで痛みが軽減されます。

とても気持ちよく、足の運びも軽くなり、帰りには「とっても楽になりました!」とのことでした。

寝起きなどの痛みもなくなるように、もう少し定期的に来ていただけるようにしています。

腰からお尻、太腿の外側、膝、ふくらはぎ、くるぶしまでの痛みなどで悩んでいる人の多くが坐骨神経痛だろうといわれたとのことで来院されます。

坐骨神経痛の原因は脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアからくるものといわれることが多いですが、筋膜リリースで痛みのある部分や硬くなっている部分を緩ませることで、痛みが軽くなりますので、是非お試しください。

★坐骨神経痛と言われた症例①

「病院では坐骨神経痛だろうと言われました。」と言ってケーズリリースに来られる方が多いです。

左右のどちらかの腰やお尻から太腿の外側、ふくらはぎの外側、くるぶしの方までつながって痛い感じがする。

踏み出すと足の付け根から足首までずっと痛くて杖を使用している。椅子から立ち上がる時に痛い。車の乗り降りで痛みが出るなど、動作の初めに強い痛みを感じるようです。

ご本人が痛いと感じるところはやはり筋膜が固くなり、緊張していたり疲労感があり、代謝が鈍っている感触があります。

その他、大腿の裏側や内側も張っていることが多いのでそれらの筋膜の硬いところを筋膜リリースで緩ませます。

最近の同じような症状の女性の例では、一回目の施術の後には椅子の立ち座りや腰の曲げ伸ばしなどの動作でも痛みを感じなくなりました。

二回目の来院では長距離の運転でいつものような足の痛みが出なかったとのご報告がありました。

坐骨神経痛と言われた場合でも、硬くなっている筋膜を緩ませてあげることで痛みが引いてだいぶ楽になることが多いです。

ご本人が痛いと感じる以外の箇所も、実は筋膜が固くなっていて影響している場合があります。それらを含めて筋膜を緩ませる必要があるのです。

是非、筋膜リリースをお試しください。