両足に変形性股関節症がある女性です。
ケーズリリースに月2回程のペースで来ていただいていますが、施術後2日くらいは調子がいいのだけど、また痛くなってしまうとのこと。
長年の歩き方の癖や姿勢などがなかなか変えられず、怖さもあって痛みをかばう歩き方のままなので筋膜が一度緩んでもまた固まってしまうのです。
筋膜リリースの施術で痛みが軽減されて動きやすくなったら、その後は身体の癖を改めて適切な位置と使い方で歩くことを意識して日々練習していく必要があります。
その過程で今まで痛くなかったところが痛くなったりハリを感じたりする場合がありますが、そのようにして身体はバランスをとろうとするので、その都度気になった箇所をリリースして微調整していきます。
身体は毎日使われて毎日疲労しているので、疾患がない人でも毎日ケアすることっで健康維持や将来の予防につながりますし、ましてや痛みのある人なら毎日でも筋膜ケアを行った方が良いのです。
そのためにセルフケアが必要となります。
セルフケアとは、
① 筋膜リリースの施術を受けて緩んだら、日常の動作やエクササイズで今までの股関節に負担をかける歩き方などを意識して修正していくこと。
② その日に疲労した筋膜を放っておかずになるべく緩ませておくように、ご自身によるセルフ筋膜リリースを取り入れていただくこと。
セルフリリースは最初は難しいですが、施術を受けながらその感覚を感じ取っていただいたら、持ち帰ってご自宅で、ご自分の筋膜の拘縮や緩んだ時の状態に意識を向けながら行っていただくと習得しやすいです。
セルフ筋膜ケアの方法はその方の症状などに合わせてアドバイスさせていただきます。
股関節の痛みや不調の期間が長かった人ほど、回復にも時間がかかる例が多いです。股関節のまわりに違和感や痛みを感じたら早く対処することが重要です。