★私の毎朝のセルフ筋膜ケア

私が毎朝目が覚めてからやっていることを書いてみますと、

まず起きてすぐに朝の活動に入らずに、床の上で仰向けに寝て膝を立て、立てた両膝を一緒に左右にゴロンゴロンと倒してみます。すると、腰やお尻、鼠径部のあたりがつっぱって痛みが走るので、横向きになって臀筋などをリリースすると緩んできて痛みがなくなります。

仰向けになって再度動かしてみて、更にハリ感がないか確かめます。これを違和感が亡くなるまで繰り返します。他にも大腿の裏や足首など、寝たままいろいろと動作してみて、違和感が出るところがないか確かめてみます。あればリリースで緩めます。

リリースは軽く指で抑える感じで、緩むまでにそんなに時間はかかりません。

臀筋が緩んだら、再び仰向けになって、今度は胸の前で片膝を抱えてみます。鼠径部や、大腿の付け根に硬さや痛みが出ますので、これもリリースで緩ませて、曲げた時の違和感や痛みを取り除きます。楽になったら起き上がって活動し始めます。

他にも首や肩、肩甲骨まわりなどの上半身もリリースと動かすことを交互に行い、違和感が取れるまで繰り返します。

全部やっても15分くらいです。これを寝る前にもやると、朝、身体の痛みが少ないので、就寝前にもできると筋膜が緩んで快眠につながると思います。

身体に痛みがある人や硬い人は、睡眠中の寝返りが少なくなってしまい、起きた時に痛みやこわばりが出て辛いという方が多いです。

寝起きや夜に残っている筋膜の拘縮や疲労をそのままにしてしまうと、それが毎日蓄積して、やがてもっとツラい痛みが出てなかなか取れなくなってしまうということが起こります。

痛みや不調を取り除くには、日々の小さな筋膜ケアの積み重ねが大切。習慣にすることが大切です。

また、毎日こうしてご自分の身体と向き合っている方は、施術にいらしたときにもご自分の不調のある個所をわかっていて伝えてくださるので、施術者との共同作業がしやすいのです。施術を受けていただくときも「リラックスして集中」が効果的です。

筋膜リリースは筋膜が緩むきっかけを与え、筋膜が自ら緩んでいくのを促す施術です。施術で筋膜が緩んだら、それを再び固まらせないように日々ケアしていくのはお客様ご自身です。

そのために、毎日ご自身の身体に意識を向けて対話し、変化を感じ取り、リリースして少しづつ動かすということを生活に取り入れていただきたいと思います😉

★股関節まわりへのセルフ筋膜リリースを取り入れましょう。

両足に変形性股関節症がある女性です。

ケーズリリースに月2回程のペースで来ていただいていますが、施術後2日くらいは調子がいいのだけど、また痛くなってしまうとのこと。

長年の歩き方の癖や姿勢などがなかなか変えられず、怖さもあって痛みをかばう歩き方のままなので筋膜が一度緩んでもまた固まってしまうのです。

筋膜リリースの施術で痛みが軽減されて動きやすくなったら、その後は身体の癖を改めて適切な位置と使い方で歩くことを意識して日々練習していく必要があります。

その過程で今まで痛くなかったところが痛くなったりハリを感じたりする場合がありますが、そのようにして身体はバランスをとろうとするので、その都度気になった箇所をリリースして微調整していきます。

身体は毎日使われて毎日疲労しているので、疾患がない人でも毎日ケアすることっで健康維持や将来の予防につながりますし、ましてや痛みのある人なら毎日でも筋膜ケアを行った方が良いのです。

そのためにセルフケアが必要となります。

セルフケアとは、

① 筋膜リリースの施術を受けて緩んだら、日常の動作やエクササイズで今までの股関節に負担をかける歩き方などを意識して修正していくこと。

② その日に疲労した筋膜を放っておかずになるべく緩ませておくように、ご自身によるセルフ筋膜リリースを取り入れていただくこと。

セルフリリースは最初は難しいですが、施術を受けながらその感覚を感じ取っていただいたら、持ち帰ってご自宅で、ご自分の筋膜の拘縮や緩んだ時の状態に意識を向けながら行っていただくと習得しやすいです。

セルフ筋膜ケアの方法はその方の症状などに合わせてアドバイスさせていただきます。

股関節の痛みや不調の期間が長かった人ほど、回復にも時間がかかる例が多いです。股関節のまわりに違和感や痛みを感じたら早く対処することが重要です。

★手指の痛みのケアは筋膜リリースで。

手根管症候群と診断され、数か月前に右手の手術を受けた60代の女性です。

術後はしびれなどはなくなっているが、まだ少し痛みとこわばりを感じるとのこと。

筋膜リリースで緩めていったところ、すっきりとこわばりが取れ、

「ああ、こんなに違う!」と効果を実感されていました。

手のひらや手首も、やはり固くなっている筋膜や腱、靱帯などを柔らかくリリースすることで痛みやこわばりが取れてきます。

腕や肩の方も疲労が溜まっている場合がほとんどですので、そちらも併せてリリースする必要があります。

手や腕は日常的に非常に酷使していますので、予防には毎日のセルフケアが必要です。

手指の痛みやこわばりは更年期の女性にも多く、気が付くと物を持てないほどの痛みが出てしまうようなこともありますので、手術を避けるためにも早めのケアが大切です。