★肩・腕・手指の痛みに筋膜リリース。

腕や肩のダルさや痛み、手指のこわばりなどを訴える女性がとても多いです。

最近では、女性にこのような症状が多くみられるのは更年期による女性ホルモンの低下が原因の一つであるということが言われています。

私自身も更年期で、仕事柄もあってか手や腕の痛みが出ることがありますが毎日の筋膜ケアで解消しています。

確かに女性ホルモンの影響によるとは思われますが、その症状を診るとやはり血流の滞りや筋膜のハリ、日常生活での手の疲労などもその要因であると考えられます。

施術で筋膜の緊張があるところを緩ませると痛みが和らいで手や腕を動かすのが楽になります。

次にいらっしゃった時に聞いてみると、「あ、腕の痛みはなくなりました。」と、一回で回復する方もいらっしゃいます。

手指の痛みの多くは、親指の付け根が痛んで外側に開きずらかったり、物を握る時が辛い症状です。

腕や指は、日常的に酷使していて疲労がたまっているのに、不調が出るまで無関心でケアをしている人は少ないようです。

それが40代、50代、60代になって痛みやこわばり、ハリなどの症状になって出てきてしまいます。

手や腕は普段から、入浴後などに疲労や硬さをとるためのセルフ筋膜ケアをしましょう。

肩や肩甲骨まわりをリリースし緩ませて手指の方にも血流がいきわたるように促すことも必要です。

また、不調を訴える多くの方がそれまでずっと運動不足です。

肩甲骨を意識しながら肩を回す。腕を上下に上げ下げする動きなど、簡単ですが毎日つづけて行うことでずいぶんと肩回りの状態が変わってきます。

手指は毎日使うもの。一生大事に、毎日ケアしたいものです。

施術と合わせてセルフリリースもご提案していますのでお役立てください。

★気づかなかった坐骨まわりの痛み。

70代女性の症例です。

大腿の裏側の痛みと、左の脛(すね)から足首へのしびれるような痛みがある。

うつ伏せになって大腿の裏側に手を当ててみるとハリが感じられました。

筋膜リリースで緩めていくと楽になったがまだ少しハリ感が残る様子。

二回目の施術にいらした時には、前回の施術の後からだいぶハリが取れているとのこと。

再び大腿裏の筋膜を緩めたところ、三回目には大腿裏の痛みはほとんどなくなりました。

なるべく日常生活での足裏の重心のかけ方に注意して、歩き方もアドバイスしましたが、ご本人が気を付けて実行してきたことも効果を上げたようです。

しかし、まだ脛(すね)の違和感が残っていました。

お尻の方の筋膜から触診していくと、仙骨の下の方、坐骨のまわりあたりに、ご本人も今まで気づかなかった痛みを感じるとのことで、そのあたりを緩めてみました。

すると大転子のまわりにも違和感があることに気づき、お尻全体を緩めてから立ってもらうと、足の運びが軽くなったようでした。

足の使い方が変わった感じで、下肢の運びも軽くなったとのこと。

もう少し施術を続けてもらい、脛の違和感がなくなるようにリリースを進めていきたいと思います。