★股関節まわりの痛みは、痛くない時も継続した筋膜リリースで痛みを再発させない。

リピーターのお客様の中には、もう5年以上も定期的にケーズリリースに通ってきてくださる方がおられます。ずっと月に2回ほどでしたが、最近はコロナでまん延防止措置や緊急事態宣言も出された影響で月に1度のペースになってしまい心配もしていました。

60代のこの女性の場合は、変形性股関節症で最初は特に右の股関節まわりや内転筋の痛みが強く出ていました。筋膜ケアによって最近では最初のような歩くことがままならい程の大きな痛みはなくなりましたが、立ったり座ったりの仕事をされていたこともあって、仕事の状況などにより痛みや疲労感がツラい時があったり、またある時には足がずいぶん軽くなり、よく歩ける時期があったりと、調子が良かったり悪かったりを繰り返していましたが、ご本人は手術は望んでいませんでした。

調子が良くも悪くも自主的に施術を受けに通ってくださり、最近では積極的にセルフリリースやセルフエクササイズをお勧めしていました。すると、ここ最近ではコロナ禍で施術を受ける頻度も半分に減っているにもかかわらず、痛みも感じることなくずっと調子が良いと仰っていました。

特に変形性股関節症などの股関節まわりの痛みによって日常生活に支障が出ている場合の筋膜ケアでは、痛みがあるときには施術を受けて痛みをとることはもちろんのこと、大きな痛みが出なくなった後の調子の悪くない時でもケアを継続し、おうちでは自分でリリースしてみることで、大きな痛みを再発させずに日常生活を普通に送れる状態を維持していけたら良いと思います。

この方は、先日のパラリンピックをテレビで観て「自分も頑張ろう!と思い立った」のだそうです。パラリンピック選手の皆さんの熱い姿は、観る私たちにも力を与えてくれましたよね。

これからも家で体を動かすことを日課に取り入れていきたいというので、この方に合いそうなエクササイズを新しくいくつか提案し、効果や感想をLINEメールなどで送っていただくようにしています。

筋膜リリースは、コツを得るにはなかなか難しくもありますが、自分でやるようになると、ご自分の体や筋肉の状態を意識するようになり、リリース効果を高めてくれます。

特に股関節の痛みや違和感は早期発見で早期にケアすることが大事です。ケーズリリースに来られた時には痛みが強くて杖を突いて来られる方もいらっしゃいますが、そうなるまでには不調を抱えたまま数年の時間が過ぎてしまっているという状況の方も多いのです。

股関節まわりの固まった筋膜を筋膜リリースで緩めて。まずはツラい痛みを減らしていただきたいと思います。何度か施術を受けてリリースの感覚をつかんでいただけた方にはセルフリリースをアドバイスさせていただいております。