★自分の痛みのはじまりを知ろう。

身体の筋肉の痛みについては、ご自分の痛みがどうして起こったのか、そのそもそもの始まりを知ることも不調解消の手掛かりとなります。

例えば、運動が好きで毎日ウォーキングをしていたり、スポーツジムに通っていたり、趣味で特定の運動競技をされているような人の場合は、運動は頑張るけど、そのための筋肉のケアができていない人が多いようです。

運動だけしっぱなしで筋膜を緩ませるケアをしていないと、たまった疲労を回復できず、やがて筋肉が硬くなり痛みが出たりします。

運動の負荷が大きすぎる場合なども注意が必要です。自分の今の筋力に合ったちょうどよい負荷の運動量を確認しておきましょう。

筋膜が硬くなったままの無理なストレッチも不調の原因になりますので、硬いと感じるのに強く開脚したりするのはおススメできません。

運動のしすぎの疲労から筋膜が硬くなっていると感じる場合には、まずは身体を休めてリラックスさせるさせ、今ある疲労を取り除くことです。 それに続けて筋膜リリースなどで筋膜を緩ませるケアをするとよいでしょう。

もう一つは、「不動」が原因である場合です。 こちらは反対に身体を動かすことが好きではない人、または職業がら同じ姿勢を長時間保っていなければならないような場合です。

同じ姿勢を取り続けて筋膜が疲労すると、筋膜は硬くなり、それが長時間も何日も続くと更に硬く肥大してしまったり癒着したり、捻じれたりしたまま形状記憶のような状態になり、今度は簡単には緩まなくなってしまいます。

やがて膝を伸ばしたくても伸びない、腕を上げようにも上がらない・・・という状態に。

この状態を防ぐには毎日コツコツ適度に全身を動かす習慣をつけることが必要です。 運動というよりは気持ちよく全身を動かすことをやってみましょう。

作業などで疲労感がある場合には時には身体を休ませて疲労を取り除くことも取り入れて下さい。 運動といえばなんでも筋トレをすればよいというわけでもない、反対にただ安静にしていればよいということでもありません。

ご自分がどうして痛い身体になってしまったのか、それを知ってこそ不調改善の近道です。

私の経験では、今強い痛みがあって歩くのも辛いような場合には筋トレによってその痛みそのものを解消することはできないと考えます。

筋膜が硬くなってしまった場合には筋膜が自然に自ら柔らかく健康に戻ることは難しいと言われています。

筋膜リリースなどのケアで筋膜が柔らかく健康に戻るためのきっかけを与え、徐々に動かしながら運動量を増やしていき、健康に戻していく方法がよいのだと思います。