★曲がったままの腰が筋膜リリースで伸びるようになった。

70代の女性の症例です。

少し前から、右の背中の下の方から骨盤あたりにかけて、ベタ~っと何か張り付いたような感じで腰が伸びない。

ズキズキするような痛みはないが、腰が曲がったままになってしまった...とのこと。

背中から骨盤まわり、臀筋(お尻)、大転子のまわり、脇腹、腸腰筋、ソケイ部、大腿など、疲労して固くなっている箇所の筋膜をリリース。

ベッドから立ち上がってもらうと、「わあ!全然違う!腰がのびる!」

ということで、一度でだいぶ改善されました。

「こんなに良くなるんだったら、近々また来ます。」とのこと。

自転車で来てくださったのですが、帰りにはスイスイと自転車をこいで帰られました。

キッチンに立つお仕事で、シンクや調理台などの位置によって偏った体の使い方が癖になっていたようです。それによって疲労が溜まって筋膜が固まってしまっていたのかもしれません。

長く放っておかずに、違和感を感じたら早めに施術を受けていただけるようにアドバイスさせていただきました。

★負荷のないゆらゆら体操で股関節を緩ませる

伊勢崎市も桜が満開です🌸

暖かさが安定してきて体を動かすのに良い季節になったと思うのですが、体に痛みがある方々は急に何かやろうとしてもなかなか一歩が踏み出せないようです (^^:)

しかし筋膜は動かさないと固まってしまいます。

ある女性は、せっかく筋膜リリースの施術で股関節まわりの痛みが軽くなってきたのに、先月までの寒い日のせいもあって体を動かすのが嫌で、ついつい動かずに一日が終わってしまう・・・という日々を過ごしてしまっていたため、また痛みがぶり返してしまいました。

それはもちろん、痛いのに運動するのはツラいですよね。私がお勧めするのは、ゆらゆらとゆすりながら、リラックスさせながら動かすような体操です。

立っていて痛みがある人も多いので、寝たまま行います。

例えば、うつ伏せになって足を肩幅くらいに開いて全身の余分な力を抜き、下腹の丹田(おへその下)あたりに意識を置いて左右に揺らし続けます。

往復20回くらい。自然呼吸しながらゆったりと気持ちよく、お尻の力も抜いて、鼠径部が緩むのを感じながら行います。

そして毎日続ける習慣ができれば、あと二つ三つエクササイズができるようになります。

ともかく動かさないことが筋膜を固まらせてしまいます。

負荷のない単純な動作でも、「その動きで、今、鼠径部が緩んでいる」と、意識を集中させながらもリラックスできるように体に感覚を覚えさせる練習が必要です。

おウチでのリリースエクササイズは、自分のからだの状態や変化を自分で意識して確認しながら行うことも大切ですね。

※痛みが強いのに力を込めて無理に行うことの無いように注意してください。