★急にソケイ部が痛くなってしまった。

40代の女性の症例です。

普段は座り仕事が主なので、運動不足にならないために定期的にジムに通っている。

「数日前に急に右の鼠径部が痛くなってしまって辛い。」とのことでいらっしゃいました。

数年前から仙骨の周りやお尻の筋肉に痛みが出ることもあったとのこと。

ジムで運動をされていますが、筋トレをやるだけで筋膜を緩めるケアをしていなかったため、疲労が蓄積されて固まった筋膜が痛み出したものと思われます。

そのうえ、日中は座る時間が長くなることで血流が悪くなり筋膜を固くさせる原因になってると思われます。

筋膜リリースで鼠径部や腸腰筋、仙骨まわり、大転子まわりなどの固まった筋膜を緩ませると痛みが軽減されて楽になったとのことでした。

また、大腿も硬く疲労感があるとのことでリリースしました。

マシーンでの筋トレは負荷を上げすぎないように、またその日の筋膜の状態に合わせて加減をしながら運動してもらうようにアドバイスしました。

痛みがある時には無理に筋トレをすることは避けた方が良いです。

筋膜が緩んで状態が良くなるまで待ちましょう。

運動は筋トレだけではなく、呼吸を良く意識しながら全身をまんべんなくゆったりと動かすような体操なども取り入れるとよいでしょう。

固くなった筋膜のまま筋トレをやっても効率が悪く、ケガのもとになりかねません。

鍛えることは緩ませることとセットで行いましょう。

★首のハリが強くてツラい。

50代の女性の症例をご紹介します。

首や肩、背中のハリが強くダルさが出てきて辛い。整形外科では骨に異状はないがストレートネックであるといわれる。

普段はパソコンによる事務仕事が主なので、その姿勢の癖せいかもしれないとのご本人のお話でした。

首筋、首の前側と肩甲骨まわり、鎖骨の下の胸筋にも張りがあり、肩が前に向いている巻き肩になっていました。

固い筋膜をリリースし、ご本人にもひとつひとつ硬さやツッパリ感を確認してもらい、固いと感じる箇所の筋膜を緩めていったところ、全体的にもとても楽になったとのことでした。

普段の生活においての姿勢を意識して気を付けてもらうことと、簡単な筋膜リリースエクササイズをアドバイスさせていただきました。

一回でおおかたの痛みがなくなってしまう方もいらっしゃいますが、慢性的に固くなっていた期間が長いと一度の施術での回復は難しいです。

筋膜自体が健康な状態になり、痛みが再び出ない状態に近づけるには、何回か施術を受けていただく方がよいでしょう。

あとは、首や肩が固まりやすい人は普段から緊張が抜けない傾向があります。一日に数回、意識して深めの呼吸をする時間をとり、リラックスする練習をいしていただくこともおススメします。