最近、健康番組などで「ファシア」を取り上げているのをよく見かけるようになりました。
ファシアというのは、私たちの全身の臓器や血管、神経・筋肉・骨などを覆っている結合組織であると説明されています。
その中で、筋肉を覆っているものが筋膜ということになりますが、この筋膜の痛みの原因についてのお話の部分を取り上げてみたいと思います。
先日、私が観た番組の中では、
「筋肉痛の炎症がみられる部分のほとんどがファシアにあった。ファシアの中に痛みを感じるセンサーがある。」
・・・と解説されていました。つまり、筋肉の痛みや肩などのコリなどは、筋繊維が壊れているとか、筋肉が切れているというようなことではなく、筋肉を覆う膜であるファシア(筋膜)の炎症やそれに伴う痛みであると考えられるとのことでした。
ファシアや筋膜については、まだまだ解明されていないことが多く、研究段階にあるようですが、例えばケーズリリースで多く行っている股関節周辺の痛みを訴える方への施術では、ご本人が痛みを訴える箇所、そしてその周りで固くなっていると感じられる箇所を筋膜リリース(指先などで適度な圧を加えるなどして緩める)すると、痛みが緩和し、施術後は動きがとても楽になったという方が多いです。
そのような症例からも、筋膜にアプローチすることが肩コリなどのほか、慢性的な股関節まわりや膝の痛みなどに対しても効果あるといえます。
なぜ筋膜を緩めると痛みが緩和されるのかということが分かってきて、その痛みの原因が骨の変形などだけではないと分かれば、筋膜ケアで対応できる痛みの症例が多いということも皆さんにお伝えできると思います。
“原因は筋膜にあり。”
是非、筋膜リリースを試してみていただきたいと思います。
※参考の 番組はNHK あさイチ , NHK 美と若さの新常識 でした。